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豊島区について


豊島区とは

豊島区(としまく)は、東京都区部北西部に位置する特別区[1][2]

面積は13.01平方キロメートルで、東京23区のうち18番目[1]。都内有数の繁華街の一つである池袋などを擁する。周囲は全て東京都の他区で、北は板橋区北区、東は文京区、南は新宿区、西は中野区練馬区に接する[1]

 

概要


交通・経済・行政の中心は池袋であり、新宿渋谷と並ぶ東京の三大副都心として発展している。巨大ターミナル駅である池袋駅周辺は、東口・西口ともに百貨店などの大型商業施設や飲食店が集まる繁華街になっている。高層ビルもあり、東池袋にはサンシャイン60サンシャインシティ)と旧豊島区役所跡地を再開発したHareza Towerを中核としたHareza池袋があり、南池袋にはタワーマンションと一体化した区役所新庁舎が所在する。池袋駅西口では三菱地所による「池袋駅西口地区再開発事業」が計画されており、超高層ビル3棟が建設される予定となっている[3]

このほか立教大学学習院大学川村学園女子大学東京音楽大学東京国際大学といった大学キャンパス、「おばあちゃんの原宿」として知られる巣鴨高級住宅街・文教エリアの目白、多くの著名人が眠る雑司ヶ谷霊園慈眼寺染井霊園など、区内には様々な表情を持つエリアが存在する。

1965年度の国勢調査の結果、日本一の人口密度地方自治体になった(前回調査までの1位は東京都台東区[1]2005年の国勢調査では、東京都中野区に次いで国内第二位となったが、2010年の調査で再び人口密度日本一となった[4]

2014年には、日本創成会議が発表した「消滅可能性都市」において東京23区で唯一選出された[5]。このことに危機感を覚えた区は区長主導で豊島区消滅可能性都市緊急対策本部を設置し、持続発展都市に向けた再開発や取り組みを行っており[6]2024年に人口戦略会議が発表した「消滅可能性自治体」においては当区は含まれていなかった[7]

ソメイヨシノ発祥地

日本の国花であるサクラの代表的な品種であるソメイヨシノは、現在の駒込から巣鴨の旧染井村が発祥。染井の植木屋が江戸時代後期、交配して生み出した新種がソメイヨシノである。旧染井村では鉢植えをつくることが盛んで、ここでつくられた植木や盆栽は、花売りによって江戸中に運ばれていた。1860年(万延元年)に染井を訪れた英国人植物学者ロバート・フォーチュンはその種類の多さに驚き、世界一とのお墨付きを与えている。また霧島ツツジも多くつくられ、JR駒込駅の土手が春になるとツツジでいっぱいになるのは、その名残である。

 

区名の由来

色の塗られた地域がかつての北豊島郡。そのうち、青色の部分が現在の豊島区。

北豊島郡に属する4つの町が合併して東京市に編入される時に、郡名からこの名前が採用された。ただし、豊島区の前身である4町は北豊島郡の一部に過ぎず、元々の北豊島郡は現在の北区から練馬区にかけての広い範囲を含んでいた(右図)。本来の郡の中心地は板橋町であったが、東京市に隣接する4町が郡内で最も発展した地域であったため、4町の区域が「豊島区」と名付けられた[8]

さらに元を辿ると、北豊島郡はかつての武蔵国豊島郡の一部であり、「豊島」が指す範囲はより一層広かった。古代豊島郡の郡衙は現在の北区に置かれ、中世には現在の北区を発祥とし、石神井川流域を本拠地とする桓武平氏豊島氏が豊島郡を治めた。豊島という町名が豊島区ではなく北区にあったり、同じく「としまえん」(2020年に閉園。豊島氏の城の一つ練馬城の跡地)が練馬区にあったりしたのはそのためである。なお、豊島氏は1477年に江古田・沼袋原の戦い太田道灌に敗れて滅亡した。

東京市による最初の区名原案は「池袋区」(いけぶくろく)だった。その後区名案が「目白区」(めじろく)に変更され、その後各所から寄せられた様々な陳情を受け、東京府会に於いて「豊島区」と再変更され決定された

 

人口


昼夜間人口

2015年の夜間人口(居住者)は291,167人であり、区外からの通勤者と通学生および居住者のうちの区内に昼間残留する人口の合計である昼間人口は417,146人である[10]

将来

2014年5月8日、日本創成会議の人口減少問題検討分科会で発表された「2040年における消滅可能性都市」において、豊島区は東京都区部で唯一ランクインした。この集計は、20歳から39歳までの豊島区に居住する女性人口に着眼し、女性居住人口が2040年に50パーセント以下になる市区町村を、国立社会保障・人口問題研究所による人口流出の統計を、日本創成会議が独自に集計して公表したものである。

そのため豊島区は、定住人口を増やすため様々な方策をとり、2018年には40年ぶりに人口29万人を突破した。

合計特殊出生率も0.99と回復傾向を示しているが、人口減少の克服は日本全体の課題という認識のもと、「女性にやさしいまちづくり」「地方との共生」「高齢化への対応」「日本の推進力」の四つの方針を柱とし、安全・安心なまちづくり、文化の多様性を活かした国際アート・カルチャー都市づくりなど、持続発展都市を目指した取組みを進めている[11]

 

歴史


沿革

地域


主な公園

病院

  • 東京都立大塚病院(南大塚2-8-1)
  • 要町病院(要町1-11-13)
  • 総合病院一心病院(北大塚1-18-7)
  • 高田馬場病院(高田3-8-9)
  • としま昭和病院(南長崎5-17-9)
  • 長汐病院(池袋1-5-8)

主な祭事

 

引用元

wikipedia

豊島区の魅力

子育て世代のファミリーに住みやすい街へと変貌を遂げる豊島区

 

2014(平成26)年、東京23区で唯一「消滅可能性都市」と指摘された豊島区。

消滅可能性都市を克服し、持続的に発展していく都市の未来像として、2015(平成27)年には「国際アート・カルチャー都市構想」を宣言し、「まち全体が舞台の、誰もが主役にされる劇場都市」の実現を目指し、官民一体となって、オールとしまの体制で取り組んできました。この構想は「誰一人取り残さない社会」の実現を目指すSDGsの理念とも一致しています。

2019(令和元)年には国家的国際交流事業である「東アジア文化都市2019」を日本代表として開催し、2020(令和2)年にはSDGsの達成に向け優れた取組みを行う都市として、東京で初めて「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」にダブル選定という快挙を達成。2022(令和4)年には区制施行90周年を迎え、次なる100周年に向けて、文化の力で価値あるまちを目指す「国際アート・カルチャー都市」、子どもたちに未来を託す「SDGs未来都市」、人が主役の「ウォーカブル都市」という3つの都市像も明確に示しています。
文化のまちづくりにより、「消滅可能性都市」から「持続発展都市」へ。鮮やかに変貌を遂げる豊島区ではいったいどのような取り組みがされているのでしょうか。

 

「自然と建物の共存」とコンセプトに掲げる、集合住宅と同居する豊島区役所
「自然と建物の共存」とコンセプトに掲げる、集合住宅と同居する豊島区役所

 

ファミリーが暮らしやすい、池袋エリアのまちづくり

集まっていただいたのは、さまざまな部署からなる7人の担当者。「池袋エリアのまちづくり」というテーマでお話しいただきました。巨大ターミナル駅である池袋は「若者の街」という印象がありますが、実際にお話を伺うと、ファミリー層を中心に様々な世帯にとっての「住みやすい街」であるべく、たくさんの取り組みをされていることが分かりました。

街に愛着を持ってもらえるさまざまな施策とは

――「消滅可能性都市」の発表を受けさまざまな改革を実施されたと思います。その中心となった「わたしらしく 暮らせるまち。」推進室ですが、「持続発展都市」に向けて、現在はどのような取り組みをなさっているのでしょうか。

SDGs未来都市推進課課長 「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室長 星野和也さん:

豊島区は流動人口が多く5年間定住している割合が50%を下回り、35歳以下の単身の方の割合が多いという街でした。区の対策率が高いと定住者が多くなるという調査もありまして、定住率を上げるために街に愛着を持ってもらおうと、さまざまな対策をしました。当時どこに行政課題があるか徹底的に調査し、試行錯誤しながらやってきて、そのひとつとして「イクボス宣言」をしました。

――豊島区では区長をはじめ、区内に拠点を置く企業や団体などの男性の働き方について、大きな反響があったと聞いています。

でも、今はそれはやっていないんです。なぜならそれが当たり前の社会になってきたということです。あれから数年経ち、豊島区というより世の中が変わってきたように感じます。SDGs未来都市推進課は、小さな課ですが、男性を含めて2人の職員が同時に育児休暇をとっていて、以前ならなかなか考えられなかったことが、今では当たり前になっていると感じます。

豊島区では、公園の整備や子育て世代への取り組みなどさまざまな施策を実施しています。こういったことが整ってきたことを、今住んでいる方はもちろん、これから住まわれる方にも知っていただくのが現在の大きなミッションだと考えています。

 

区役所内のエントランスに掲げられたボード
区役所内のエントランスに掲げられたボード

 

――立ち上げた当初から、役割が変わってきたということでしょうか

以前は試行錯誤しながら、新たな事業を立ち上げるのが目的でしたが、今は区で行っている施策が全体的にSDGsに関連するものということもあり、それをきちんと発信していくのが私たちの役割だと考えています。持続発展都市を目指すためには、区だけで考えるのではく、区民の皆さんや企業との連携が重要で、一緒に街を作っていこうという取り組みです。

――地域コミュニティの場として公園を活用した、イベントを実施していますよね

それは「小さな公園活用プロジェクト」というものです。公園の管理や運営に地域の企業さんが参加して、飲食や雑貨、ワークショップなどが出展するイベントを実施しました。当日は、親子連れの方や愛犬とともに立ち寄る方もいて、普段何気なく通りすぎてしまう公園に賑わいが見られました。町会長さんたちと一緒に、街を良くしたい、地域を盛り上げたいという思いが一致して実施に至りました。

 

住民の声に耳を傾け、子育て世代が暮らしやすい街へ

――豊島区は子育て世代に暮らしやすいということですが、具体的にはどのようなところが暮らしやすいポイントなのでしょうか

子ども家庭部 保育政策・保育支援担当課長 長澤義彦さん:

豊島区は子育ての支援に力を入れています。まずは全国的にも問題となってきた「待機児童」ですが、2017(平成29)年度に初めて待機児童ゼロを達成し、2020(令和2)年度から3年連続で保育園の「待機児童ゼロ」を達成しています。2014(平成26)年度には私立保育園が11園だったのに対し、2022(令和4)年度には73園にまで増えています。待機児童を発生させないために、区としても保育施設の整備を進めてきました。また豊島区は高密都市ですので、園庭のない保育園もたくさんあるのですが、そういった子どもたちが安心して遊べるような取り組みをしています。

 

園庭の代わりに公園でのびのびと遊ぶ子どもたち
園庭の代わりに公園でのびのびと遊ぶ子どもたち

 

――それは具体的にはどのようなことをされていますか

園庭がなくとも公園を利用して、のびのびと安心して保育ができるような環境づくりをしました。そのひとつとして、区民の皆さんからも希望の声が多かった「公園のトイレをきれいにしてほしい」という点に応え、整備をしました。また、IKEBUS(イケバス)を活用して、子どもたちを保育園の近くまで送迎し、「としまキッズパーク」や「サンシャイン水族館」などのスポットを周遊して楽しめるような、イケバスツアーを開催しています。

 

通常のコースの他に、保育園などで貸切利用できるイケバスツアーを実施
通常のコースの他に、保育園などで貸切利用できるイケバスツアーを実施

 

――イケバスツアーは、各園どのくらい利用されていますか

コロナの影響もありましたが、多くの園に参加していただいて、2021(令和3)年度は延べ99園、約1,400人の子どもたちに楽しんでいただきました。5歳児を対象にツアーを組んでいまして、お昼を含めた半日くらいで、人数によりますが、園の都合の良い日を選んでいただいて実施しています。

――遠足みたいな感じですね

そうですね。コロナ禍でなかなか遠足などの行事やイベントができなかったので、しっかりと感染対策をして、お子さんたちの思い出のひとつとなるようにと考えています。また、イケバスから子どもたちが手を振り、地域の皆さんが手を振り返してくれる様子が池袋の新しい風景になっています。

 

保育のクオリティを向上させるガイドラインを設置

――公園全体の整備をされたとのことですが、さらに保育の質を高めるためにガイドラインがあるとお聞きしました

子ども家庭部 保育課長 鈴木悠斗さん:

豊島区全体の保育の質を向上させることを目指し、2019(平成31)年3月に、豊島区は「保育の質ガイドライン」を作成しました。これは区内の私立区立関係なく、保育に従事する人にお配りするもので、これをもとに研修なども行なっています。豊島区の保育はこういうものですということを、保育士の方々に知ってもらえるもので、保護者の方もホームページで確認できます。また、2019(令和元)年の10月から、現在17ある全ての区立保育園を身近な子育て拠点「マイほいくえん」と位置付けまして、出産を控える方とパートナー、そして0歳から未就園児を住宅で子育てされている方を対象に利用いただく様々な子育て支援事業を展開しています。

――「様々な子育て支援事業」とはどのようなことをされるのですか

具体的には、育児相談や園が主催する行事への参加、または園庭に遊びに来ていただいたりするものです。「離乳食講習会」も人気なんですよ。豊島区の場合は区立保育園が地域の子育て支援施設の中核となってやっていますので、保育園、幼稚園に通っている方々だけではなく、豊島区全体の在宅で子育てをしている家庭も支えていくという取り組みをしています。

 

わかりやすい小冊子や利用者パスポートなどを制作
わかりやすい小冊子や利用者パスポートなどを制作

 

――「マイほいくえん」を利用するには、どうしたら良いですか

登録は無料で、どこでも好きなところに1園だけ登録できます。自分がお住まいの近くの保育園に登録するという方が多いですね。お医者さんで言えば、かかりつけ医のような形で、保育園をご自身の「かかりつけ園」として繋がるという形です。これはとてもご好評をいただいています。コロナ禍の緊急事態宣言の時にも、応急保育もしつつも保育園は臨時休園していましたが、在宅の子育ての方々に園の方からアプローチをして、「最近どうですか」など連絡をして、繋がっていました。

――それは心強い取り組みですね

出産前から出産後まで切れ目なく、地域の子育ての家庭を支えていくという、区立の保育園の役割は重要なものだとしてやってきています。そのあたりが待機児童ゼロの維持に加えて、「質」の向上を強化することにも繋がっていると思います。

――入園の申請についても革新的な試みをされていると伺いました

保育園に入るご家庭の多くは共働きが多く、日常的に忙しい方が多いのですが、それに反して入園するための手続きがとても複雑で、厚い冊子を読み込まなければならないなど、時間を要するものでした。その時間をいかに短縮するかというのは、我々としても課題としていました。そこで2020(令和2)年度から、インターネットのサービスで「手続きガイド」を導入しました。「はい」「いいえ」で答えるチャート式の4~5分くらいでできるもので、必要書類を一覧で確認できるようになりました。また、その書類をご家庭で書類をダウンロードできるようにし、電子申請も開始しました。これにより窓口に一度も来られなくてもいつでもどこでも申請できるワンストップの方式が可能となりました。

――それはありがたいですね

これまでその時間がかかっていたところに、お子さんと過ごすことや自分の時間に充てられるということで、便利になったと思います。またオムツのサブスクの試験導入も開始しまして、区立保育園での導入を検討しているところです。少しでもこれまでかかっていた時間を短縮でき、その時間を有意義に過ごしていただけるような取り組みに力を入れています。

 

新たな問題「ヤングケアラー」について

――次にヤングケアラーについて伺います。本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている「ヤングケアラー」ですが、最近よく耳にするようになりました。こちらの取り組みについても教えてください

子ども家庭支援センター所長 山本りかさん:

新しい取り組みとして2022(令和4)年度から国が、ヤングケアラーの支援について強化していることもありまして、豊島区でも公立に通う小学校4年生から中学3年生までのお子さんと、高校生の年齢の方達にアンケートを実施しました。自分がヤングケアラーに当てはまると答えたお子さんが、小学生では2.2%、中学生で1.5%、高校生世代では2.3%の回答がありました。この結果に対して、相談や支援を充実させていかなければならないと、庁舎内で連携をすることになりました。

――連携とは具体的にどのような内容でしょうか

保健福祉部、子ども家庭部、教育部が一緒になりまして、高齢、障害、福祉、教育、保健のそれぞれの支援が繋げていけるようにと、連携会議をもって支援を考えているところです。相談を強化するにあたっては、窓口の設置、相談員を置くなどを検討しています。

――窓口があれば気軽に相談できますね

アンケート調査では、いますぐ何かをやってほしいというよりも「話を聞いてほしい」という声も多かったので、それを実施できる体制作りをしたいと思っています。あとは、関係機関の気づきが大切なのだと思います。ヤングケアラーの知識がまだまだ周知されていないので、本年度は研修を行いまして、それを継続していきます。

――子ども家庭支援センターでは、妊娠中の方を対象としたプロジェクトも進行中とお聞きしました

豊島区では2015(平成27)年から、妊娠~出産・子育ての切れ目のない支援をめざして”としま鬼子母神プロジェクト「ゆりかご・としま事業」”を開始しました。妊娠中は、まず保健所の「ゆりかご面接」で助産師、保健師がお話を伺い、妊娠中のからだやメンタル、赤ちゃんを迎える準備など、心配なことや知りたいことを何でも相談できるというものです。そして、出産後は庁舎4階の子育てインフォメーションと東西の子ども家庭支援センターで子ども家庭支援ワーカーが「おめでとう面接」でお話しを伺い、子育ての相談や育児サービスの紹介などをしています。妊娠中から出産、子育てのさまざまな不安を軽減し、安心して出産し、子育てしていただくため支援をしています。

 

過ごしやすい街にするため取りかかったこととは

――それでは次にまちづくりの観点から伺います。「ともに育つ公園。」として、子育て世帯が過ごしやすい街になっているとのことですが

都市整備部 公園緑地課 片山裕貴さん:

消滅可能性都市を起点に考えますと、20代、30代の女性が半減してしまうことを豊島区としてなんとかしなくてはいけないということで、若い女性に支持される街づくりが必要だということになりました。まず取りかかったのは、前述でもありましたように「トイレ」です。区内の公園や児童遊園等には133カ所のトイレがありまして、街中のトイレは、臭いし汚いし怖いという声が多数ありました。

――確かに公園のトイレはそのようなイメージがありますね

これは「F・Fミーティング」という若い女性の集まる会議で、一様に使いたくないという声がありました。それに基づき、2017(平成29)年から「トイレプロジェクト」として、和便器から洋便器に、またアートを融合させるなど、トイレをきれいにしていきました。その後「国際アート・カルチャー都市」、「東アジア文化都市」ということで、文化に力を入れていくという流れにも繋がります。2020(令和2)年には「自治体SDGs未来都市」として都内で唯一選ばれた豊島区は、「SDGsモデル事業」として「公園を核にしたまちづくり」を推進しています。

――公園が中心になるという、それはどのようなことでしょうか

それは2つに分かれておりまして、まずは「池袋」駅を中心とした4つの公園(「南池袋公園」、「中池袋公園」、「池袋西口公園」、「イケ・サンパーク」)を核として賑わいを作ること。池袋駅の乗降者数は1日250万人、その中で約6割が乗り換えだけなんです。その人たちを街に繰り出してもらってより賑わいを作っていこうと、歩いて楽しめる街を作ることです。例えば、「南池袋公園」ですが、以前はホームレスが多く近づくことも恐ろしいといったイメージでしたが、芝生のきれいな公園に生まれ変わりました。芝生は夏芝と冬芝の2種類ありまして、交互に開放しています。

 

広い芝生の公園に生まれ変わった「南池袋公園」
広い芝生の公園に生まれ変わった「南池袋公園」

 

――今はとても明るい公園というイメージがあります

子どもたちや周辺の会社員の方にも非常に支持されていて、休日には1日9000人ほどに利用されるまでになりました。また、「イケ・サンパーク」は2020(令和2)年にオープンしまして、隣接する「としまキッズパーク」も開園しました。現在土日は予約でいっぱいで、豊島区だけでなく県外からも多く利用いただいています。ここはインクルーシブ遊具があり、障害をもつお子さんも健常のお子さんと一緒になって遊ぶことができるということをコンセプトにしています。

――いつも気軽に利用できる小さな公園もきれいになりました

そしてもうひとつは、暮らしの中にある公園を活用して、区内164ヶ所のなかの小さな公園にも着目しようという取り組みです。「中小規模公園活用プロジェクト」というものがありまして、全国的に問題となっている、誰も遊んでいない公園をなんとかしようと、2018(平成30)年に区内の公園を全て調査しました。どのように改革するかとモデル公園を抽出して、そこから始めました。全国的に問題となっている、誰も遊んでいない公園をなんとかしようと。ウッドテッキ調のベンチを作ったり、協定を結んだ地元企業の「良品計画」と連携してデザインを統一した看板を設けたりしました。とかく公園というのは、禁止事項の掲示が多いのでそれをやめ、できることを掲示する「できる看板」を設置しました。地域の皆さんと公園内で実施した「井戸端かいぎ」でディスカッションしながら内容を決めました。

 

絵本が閲覧できるパークトラック
絵本が閲覧できるパークトラック

 

また、軽トラックを改良したパークトラックをとり入れて、コーヒーやジュースなどを提供しながら絵本やおもちゃなどを置くなど、いろいろな公園に出向いています。そんな取り組みを評価いただき、2020(令和2)年にはグッドデザイン賞を受賞しました。

――それは公園も賑わうようになりますね

閑散とした公園を、どういうことをすれば賑わうのかを考えています。他にも「コミュニティガーデン」を実施。保育園や地域の子どもたちを呼んで、花壇に種や作物を植えたり、収穫の体験をしたりしています。これにより地域の方々とのコミュニティ意識を高めてもらい、住み良い街づくりにつなげています。

 

都会では貴重な土いじりに子どもたちは大喜び
都会では貴重な土いじりに子どもたちは大喜び

 

 

池袋の魅力を発信する IKEBUS(イケバス)

――ここまでのお話で、子育て世代に住みやすい取り組みをたくさんされていることがわかりました。さらに豊島区の魅力を気軽に楽しめる「イケバス」の運行も始まっています

都市整備部 都市計画課 交通・基盤担当課長 小澤丈博さん:

もともと大きな街の池袋は、電車など交通の基盤は整っていましたが、もっと近い距離のまち中の移動手段として利用できるよう、LRTの構想が以前からありました。ただ単純な移動手段というだけでなく、豊島区の魅力をしっかり発信しようと、2019(令和元)年11月からイケバスの運行を開始しました。オリジナル車両のイケバスは電気で環境にもやさしい仕様になっています。

 

ひと際目立つ赤のボディで人気のイケバス
ひと際目立つ赤のボディで人気のイケバス

 

――真っ赤な車体は目をひきますね

工業デザイナーの水戸岡鋭治さんにデザインを依頼し、現在も総合監修していただいています。イケバスは2ルートある路線運行で、4つの公園を繋ぎます。特に「イケ・サンパーク」については公園の中に入るというルートです。池袋駅を中心に、池袋のまち中を回遊できるというものです。これに加え、先ほど出ました保育園、幼稚園の園児たちに活用していただくミニ遠足や、豊島区の観光スポットを周る「IKEBUSアトカルツアー」などの貸切事業も行っています。豊島区にしかできない魅力を発信していきたいと考えています。

――地域に根付いたバスなんですね

企業のイベントなどに出向いたりもしています。それ以外にも、イケバスは電気バスなので、災害などが起こった際に車両の中にコンセントで充電ができます。およそ2000〜3000台のスマホを充電ができる容量があります。発電機に見られる大きな音を立てることなく、日頃街の皆さんに慣れ親しんでいただいているイケバスが、災害にも活用できるんですよ。

 

再開発で保健所もひとつの場所へ

――最後は、現在移転新設中の「池袋保健所」についてお話を伺います

保健福祉部 地域保健課長 坂本利美さん:

区役所本庁舎の向かいで、2022(令和4)年から工事が始まっています。2026(令和8)年の春に竣工する予定で、池袋保健所は再開発地区の北棟のビルに移転いたします。今は東池袋にある保健所が本庁舎の目の前になりますので、さらに連携を密にしていきたいと思います。

 

2026(令和8)年に竣工する池袋保健所(イメージ)
2026(令和8)年に竣工する池袋保健所(イメージ)

 

――新しい保健所ですが、どのような方針を打ち出していますか

基本方針としましては、健康危機管理や、母子保健、乳幼児の健診などの通常の保健所の機能も強化してまいります。それから「健康センター」ということで、特に女性の健康支援に力を入れていきたいと思っています。ファミリーや若い世代の生活習慣病の予防など、これまでもやってきているのですが、この保健所の移転を契機に健康支援を拡充していきたいと計画しています。

――本庁舎と近くなることで、利用者にもメリットがありますね

区役所で手続きして保健所へとか、足りない書類を区役所でもらうなど、そういった手間のかかる部分はどうしてもあるのですが、目の前に移転となりますので、利用者の方々にも便利になるかと思っています。また、今の東池袋にある保健所はハード面で手狭になっている部分がありますが、新しい保健所ではしっかり駐輪場の台数を確保したり、ベビーカー置き場を作ったり、お子さんと一緒に使いやすいトイレを設置したり、親子連れで使いやすい施設となります。2026(令和8)年の竣工に向けて、いろいろと準備をしているところです。

 

「持続発展都市」を目指す豊島区は、きめの細かい子育て世帯への支援や、公園の整備、待機児童ゼロを維持するなど、ファミリーが安心して暮らすことができる街として、多くの取り組みがなされていました。豊島区のこのような魅力がたくさんの取り組みに、多くの人たちが注目しています。

 

PICK UP

気になる注目スポットを紹介

 

としまキッズパーク完全予約制、子育て世代のオアシス的公園

としまキッズパーク

  東京メトロ有楽町線「東池袋」駅6番出口から徒歩5分。造幣局東京支局跡地に、2020(令和2)年9月26日にオープンした公園。綺麗に整備された約1,059平方メートルの敷地内には、ブランコやすべり台、砂場など ….. 続きを読む

所在地:東京都豊島区東池袋4-42 
電話番号:03-4566-2697
利用時間:10:00~16:00※利用時間1時間の完全入替制
休館日:1/1~1/3、※不定期でメンテナンス日あり
https://www.city.toshima.lg.jp/454/shise..

としま区民センター
豊島区が目指す、区民の自己表現の場・文化創造としての拠点

としま区民センター

JR「池袋」駅東口から徒歩7分の場所にある「Hareza池袋」。「としま区民センター」は、そのエントランスゲートとして市民のさまざまな要望に応える施設に生まれ変わった。豊島区では、同施設が「豊島区民の多彩な自己表現の場や ….. 続きを読む

所在地:東京都豊島区東池袋1-20-10 
電話番号:03-6912-7900(9:00~21:00)
開館時間:9:00〜22:00
休館日:館内整理日、メンテナンスによる臨時休館あり
https://toshima-civic-center.jp

豊島区立中央図書館
駅直結、充実の蔵書数でだれもが読書を楽しめる空間

豊島区立中央図書館

東京メトロ有楽町線「東池袋」駅と直結するビルの4・5階に位置する図書館。蔵書数は26万冊以上と充実している。同図書館は図書館だけの独立した建物ではなく、東池袋の再開発の際に建てられた15階建ての「ライズアリーナビル」の中 ….. 続きを読む

所在地:東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル4F・5F
電話番号:03-3983-7861
開館時間:10:00~22:00(土・日曜日、祝日は18:00まで)
休館日:第2月曜日、第4金曜日(祝日を除く)、特別整理期間、年末年始(12/29~1/4)
https://www.library.toshima.tokyo.jp/con..

南池袋公園
「池袋」駅周辺の防災拠点

南池袋公園

  1945(昭和20)年、戦災で焼野原となった跡に区画整理事業で生まれた公園。約7,811平方メートルの敷地内にはソメイヨシノやケヤキが植えられており、芝生広場は季節を問わず青々と茂る。日本一の高密都市にあり ….. 続きを読む

所在地:東京都豊島区南池袋2-21-1 
利用時間:8:00~22:00
閉園日:年末年始(12/31~1/3)
https://www.city.toshima.lg.jp/340/shise..

豊島区立としまみどりの防災公園(愛称:IKE・SUN PARK イケ・サン パーク)
暮らしを豊かにすることを目指す公園

豊島区立としまみどりの防災公園(愛称:IKE・SUN PARK イケ・サン パーク)

 

公園内で起きる事、集まる人によって生み出される文化が街へ広がり、東池袋エリアを「住んで楽しい・訪れて楽しい街」へと導くきっかけとして2020(令和2)年にオープンした公園。 災害発生時には一時避難場所、各種物資や傷病者の ….. 続きを読む

所在地:東京都豊島区東池袋4-42 
電話番号:03-6914-1782
営業時間:5:00~22:00(公園管理事務所8時~17時)
https://ikesunpark.jp/

サンシャインシティ
空の公園がテーマの展望台と超高層ビルの複合施設

サンシャインシティ

超高層ビル「サンシャイン60」を中核とし、5つのビルから形成される複合商業施設。ショッピング、ホテル、アミューズメントなどが集まっている。中でも、天空のオアシスをコンセプトに掲げる「サンシャイン水族館」や、アロマや音楽で ….. 続きを読む

所在地:東京都豊島区東池袋3-1 
電話番号:03-3989-3331(総合案内)
営業時間:施設により異なる
https://sunshinecity.jp/

EAT GOOD PLACE(イート グッド プレイス)
三浦野菜で手作りする都心の芝生のカフェ

EAT GOOD PLACE(イート グッド プレイス)

「食べる事から生まれる良いサイクル (=eatgood)」をコンセプトに、東池袋「豊島区立としまみどりの防災公園(愛称:IKE・SUN PARK イケ・サン パーク)」内にオープンしたカフェレストラン。三浦半島の新鮮野菜 ….. 続きを読む

所在地:東京都豊島区東池袋4-42 IKE・SUNPARK内
電話番号:03-6914-1192
営業時間:8:00~18:00(金・土曜日、祝日は21:00まで)
https://www.epietriz.com/restaurants/eat..

Racines Bread & Salad(ラシーヌ ブレッド アンド サラダ)
天然酵母などで作るパンやドーナツが人気

Racines Bread & Salad(ラシーヌ ブレッド アンド サラダ)

JR「池袋」駅から徒歩5分、東通り沿いに軒を構えるベーカリー。天然酵母などで作る焼きたてパンと、レストランクオリティのフレッシュサラダやドレッシング、ジャムなどを購入できる池袋エリア屈指の人気店だ。フォトジェニックなドー ….. 続きを読む

所在地:東京都豊島区南池袋2-12-12 
電話番号:03-6903-1917   
営業時間:10:00~19:00 ※商品がなくなり次第営業終了
定休日:年末年始
https://racines-b-s.com/

 

 

引用元

itot

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不用品回収・遺品整理の流れ

  • Step1 お問い合わせ

    まずはフリーダイヤル、メール、LINEからお気軽にご連絡ください。お問い合わせ窓口で処分をお考えの物や、ご状況をご要望をお話いただけるとスムーズにご案内ができます。
     
    少量の場合にはお電話のみで金額をご提示することも可能です。
     
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  • Step2 ご訪問・現地お見積り

    事前に決めた日時にお見積もりに伺います。その場での作業も可能です。
     
    遺品整理に関しましてはお客様のご要望にそって
    最善のご提案ができるよう取り組んでおりますのでお気兼ねなくご相談ください。

    ご訪問・現地お見積り

  • Step3 査定

    弊社では遺品査定士が品物の価値を見定めた上で買取を行なっております。
     
    古美術から家電製品、日用雑貨まで、多岐に渡って査定いたしますので、お気軽にご相談下さい。

    査定

  • Step4 サービス開始

    お見積り時の専任担当者とスタッフが伺い、ご要望や打ち合わせに基づき丁寧に作業を行います。
     
    養生も可能ですのでご希望であれば事前に必ずお申し出ください。重量物の回収や、窓やベランダからの吊り作業での搬出など、熟練スタッフが安全で確実な作業をお約束します。
     
    また、お客様の方での仕分け作業は必要ございませんので、忙しくてお時間の取れない方でもお任せください。

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  • Step5 作業完了・精算

    作業完了後、お客様に最終確認をしていただき、ご精算となります。追加での作業をご依頼されていない限り、お見積もり通りの金額です。

    お支払いは、現金・クレジットカード・QR決済にてお願いいたします。

    作業完了・精算

  • Step6 弊社の取り組み

    弊社では、ハウスクリーニングや家屋の解体も
    行なっております。
     
    その他、外構工事や造園業なども携わっておりますので、お困りごとがございましたらお気兼ねなくご相談ください。

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  • Step7 リサイクル事業

    サイヤスでは貿易業者と提携しており、環境に優しいリサイクル・リユースに取り組んでおります。お客様の不用品が未来の資源に変わります。

    リサイクル事業

よくある質問

  • 当日急な追加料金が発生することはありますか?

    作業前に必ず見積もりを行います。

    見積もり後の追加料金は一切ございません。

    但し、回収量が増える場合には料金が変わる場合がございます。

    作業前にご相談ください。

  • 一部屋まるごと、一見まるごと片付けたいのですが、対応できますか?

    対応可能です。

    空き家片つけや遺品整理など、回収量が多い場合には、どこよりもお安く”サイヤス”値で対応できる自信があります。

  • 不用品回収・遺品整理以外のサービスは行っていませんか?

    メインは不用品回収・遺品整理ですが、家屋の解体の許可を持っているので対応可能です。

    また、リサイクル事業やハウスクリーニングも行っているので、お気軽にご相談下さい。

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