NASの処分方法|データ消去・費用・捨て方・注意点を解説 💾
NASの処分方法|データ消去・費用・捨て方・注意点を解説 💾
NASは、家庭や会社などで写真・動画・書類・バックアップデータを保存するために
使われているネットワーク対応のストレージです。
パソコンから直接USB接続する外付けHDDとは違い、
ネットワーク経由で複数の機器からアクセスできるのが特徴です。
しかし、NASを処分するときには注意が必要です。
内部のHDDやSSDには、使用していたデータが残っている可能性があります。
特に会社で使用していたNASには、
顧客情報や業務資料、従業員情報などが保存されていることもあります。
環境省も、小型電子機器を廃棄するときには個人情報の漏えい防止が重要としており、
適切な処理を行うよう案内しています。
そのため、NASは「電源を切ってそのまま捨てる」のではなく、
バックアップ・データ消去・分別確認の順番で処分することが大切です。
この記事では、NASの処分方法やデータ消去、費用、注意点について分かりやすく解説します。

💻 NASにはどんな種類がある?
NASは「Network Attached Storage」の略で、ネットワークに接続して使用する記憶装置です。
家庭用の小型NASから、企業で使用する大型のNASまで、
さまざまなタイプがあります。
内部にHDDを1台搭載しているものもあれば、
2台・4台・8台など複数のドライブを搭載している製品もあります。
複数台のHDDを搭載するNASでは、RAID構成が採用されていることもあります。
RAIDを利用している場合でも、不要になったNASをそのまま廃棄してよいわけではありません。
内部のHDDにはデータが保存されているため、
NAS本体だけでなく内部ストレージについても処分前に確認する必要があります。
メーカーによってデータ消去の方法も異なるため、
まずは製品の型番や取扱説明書を確認しましょう。
🗂️ 処分前に必要なデータをバックアップする
NASを処分する前に、最初に行いたいのがデータのバックアップです。
一度処分してしまったNASから、必要なデータを取り戻すのは簡単ではありません。
写真や動画だけでなく、仕事で使っていた書類や会計データなども確認しましょう。
特に、
📷 家族写真・動画
📄 Word・Excelなどの書類
💼 仕事の資料
📑 顧客情報
📧 メール関連データ
🔐 アカウント情報
などが保存されていないか確認します。
新しいNASや外付けHDD、SSD、パソコン、
クラウドストレージなどへ必要なデータを移しておきましょう。
バックアップが完了するまでは、NASを初期化しないことも重要です。
🔐 NASは初期化だけで処分して大丈夫?
NASを処分するときに特に注意したいのが、
「初期化したからデータは消えた」と考えないことです。
一般的な削除や初期化では、
保存されていたデータが完全に消去されず、復元できる可能性があります。
IPAもHDDについて、
データ消去ソフトなどを使用してデータを上書きする方法を紹介しています。
また、NASメーカーも廃棄前のデータ消去を案内しています。
例えばバッファローは、
製品を処分する際には設定情報やデータが残っている可能性があるため、
廃棄前に初期化やデータ消去を行うことを推奨しています。
そのため、NASを処分するときは、
バックアップ → データ消去 → 初期化 → 処分
という流れを基本に考えると安心です。
🧹 NASのデータを自分で消去する方法
NASが正常に動作している場合は、
メーカーが用意しているデータ消去機能を利用できる場合があります。
製品によって操作方法が違うため、メーカーの取扱説明書やサポートページで確認しましょう。
法人向けNASでは、廃棄時のデータ消去機能を搭載している製品もあります。
例えばバッファローの法人向けTeraStationには、
製品廃棄時のHDDデータ消去に対応する機能が用意されている機種があります。
ただし、NASの設定やRAID構成によっては、
一般的なパソコンのように簡単にデータを消去できない場合があります。
「データが本当に消去できたか分からない」という場合は、
無理に自分で作業するより、専門業者への依頼を検討しましょう。
🔨 故障したNASは専門業者に依頼する方法もある
NASが故障していて起動しない場合や、HDDを認識しない場合は、
自分でデータ消去するのが難しくなります。
この場合は、データ消去サービスを利用する方法があります。
データ消去には、
・論理消去
・磁気消去
・物理破壊
・磁気消去+物理破壊
などの方法があります。
例えばバッファローの正規データ消去サービスでは、NASにも対応しており、
複数台のHDDを搭載したNASについてはHDD1台ごとに料金が設定されています。
重要なデータが保存されているNASや、故障していて消去できないNASの場合は、
専門業者に相談すると安心です。
🛡️ 会社で使っていたNASは特に注意
会社で使用していたNASは、家庭用NAS以上にデータ管理へ注意が必要です。
例えば、
👤 顧客情報
👥 従業員情報
📄 契約書
💰 会計資料
📊 営業資料
🔑 ID・パスワード関連情報
などが保存されている可能性があります。
これらのデータを残したままNASを廃棄すると、情報漏えいにつながる可能性があります。
環境省も事業所から出る使用済み小型家電について、
家庭向けの回収ボックスへそのまま入れるのではなく、
廃棄物処理法に基づいた適切な処理を行う必要があると案内しています。
会社のNASを処分する場合は、
社内の情報管理担当者などと確認したうえで、適切な処理方法を選びましょう。
データ消去証明書を発行できる業者を利用すると、
消去したことを記録として残しやすくなります。
♻️ NASを自治体のごみとして処分する
家庭で使用していたNASを処分する場合、分別方法は自治体によって異なります。
「NAS」という名称で分別検索できる自治体もあれば、
「小型家電」「ハードディスク」「その他の電気製品」などの分類になっている場合もあります。
環境省によると、小型家電リサイクル法はデジタルカメラやゲーム機などの
使用済み小型電子機器の再資源化を促進する制度です。
ただし、すべてのNASが全国一律で同じ分別になるわけではありません。
そのため、
「NASだから不燃ごみ」
などと決めつけず、住んでいる自治体の分別ルールを確認しましょう。
自治体のホームページで「NAS」「ネットワークHDD」「ハードディスク」「小型家電」などの
キーワードで調べると見つけやすくなります。
📦 小型家電回収を利用できる場合もある
自治体によっては、小型家電回収ボックスなどを設置している場合があります。
NASが回収対象になっている場合は、こうした回収方法を利用できる可能性があります。
ただし、回収ボックスには投入口のサイズや対象品目などの条件があります。
また、個人情報が保存されている機器については、
事前にデータを消去してから排出することが重要です。
環境省の小型家電リサイクル関連資料でも、個人情報を含む可能性のある機器について、
データ消去などの情報漏えい対策が必要とされています。
回収後に機器を返却してもらえない場合もあるため、
回収へ出す前にデータを確実に処理しておくことが大切です。
🏪 家電量販店やリサイクル事業者を利用する
NASの処分では、
家電量販店や小型家電リサイクルの認定事業者などを利用できる場合があります。
ただし、店舗や事業者によって、
・NASが回収対象か
・料金はいくらか
・データ消去に対応しているか
・HDDを取り外す必要があるか
・回収後に証明書を発行できるか
などが異なります。
利用前に、NASのメーカー・型番・HDD台数を伝えて確認するとスムーズです。
環境省では、小型家電リサイクル法に基づく認定事業者の一覧も公開しています。
💰 NASの処分費用はどれくらい?
NASの処分費用は、処分方法やデータ消去の有無によって変わります。
自治体の通常収集や小型家電回収を利用できる場合は、費用がかからないケースもあります。
一方で、専門業者へデータ消去を依頼すると費用が発生します。
例えばバッファローの正規データ消去サービスでは、
論理消去・磁気消去・物理破壊などが用意されており、料金は消去方法によって異なります。
NASなど複数のHDDを搭載する機器では、HDD1台ごとの料金になる場合があります。
また、I-O DATAでもNASを対象としたデータ消去サービスが提供されており、
論理消去・磁気消去・物理消去などの方法が案内されています。
そのため、NASを処分するときは、本体の処分費用だけでなく、
データ消去費用・回収費用・証明書発行費用なども含めて確認すると安心です。
💻 まだ使えるNASは売却・譲渡もできる
正常に動作するNASなら、すぐに廃棄するのではなく、売却や譲渡を検討する方法もあります。
比較的新しいNASや大容量モデル、法人向けの高性能モデルなどは、
中古市場で需要がある場合があります。
ただし、売却や譲渡をするときは、データ消去が必須と考えましょう。
特に注意したいのが、HDDを初期化しただけで売却してしまうケースです。
NASには過去のデータが残っている可能性があるため、
メーカーが指定する方法や専門的なデータ消去方法を利用することをおすすめします。
データ消去に対応した中古買取店や専門業者を利用する方法もあります。
🗄️ HDDを取り外して処分する場合の注意点
NASによっては、内部のHDDを取り外せる構造になっています。
しかし、自己判断で分解する場合は注意が必要です。
まず、HDDを取り外したからといって、
NAS本体側に設定情報などが残っていないとは限りません。
また、複数台のHDDをRAID構成で使用していた場合、
HDDの順番や構成情報が重要になることがあります。
「HDDだけ処分すればよい」と考えず、NAS全体について処分方法を確認しましょう。
なお、メーカーやデータ消去サービスによっては、
複数台HDD搭載NASについてHDD単位でデータ消去を行うサービスもあります。
⚠️ NASを処分するときの注意点
NASを処分するときは、次のポイントに注意しましょう。
🔸 必要なデータをバックアップする
処分後にデータを取り戻すことは難しいため、必要なデータを先に別の場所へ保存します。
🔸 初期化だけで安心しない
一般的な削除や初期化だけでは、データが復元される可能性があります。
🔸 RAIDだから安全とは限らない
RAIDはデータの可用性や冗長性を高める仕組みであり、
廃棄時の情報漏えい対策そのものではありません。
🔸 故障品は無理に操作しない
重要なデータが残っている場合、
故障したNASを自己流で分解・破壊するのは避け、専門業者へ相談しましょう。
🔸 自治体の分別を確認する
NASの処分方法は地域によって異なるため、自治体の最新ルールを確認します。
🔸 事業用NASは家庭ごみに出さない
会社から出るNASは、家庭用の回収方法とは異なる場合があります。
適切な処理方法を確認しましょう。
📝 NASを処分する前のチェックリスト
処分前には、次の項目を確認しましょう。
☑ 必要なデータをバックアップした
☑ NASの中身を確認した
☑ HDD・SSDの台数を確認した
☑ RAID構成を確認した
☑ データ消去の方法を決めた
☑ NAS本体を初期化した
☑ 必要に応じてHDD・SSDのデータ消去を行った
☑ 自治体の分別ルールを確認した
☑ 会社で使用していた場合は適切な処理方法を確認した
☑ 売却・譲渡する場合もデータ消去を行った
☑ 必要ならデータ消去証明書を取得した
このチェックをしておけば、処分後のデータ漏えいや
「必要なファイルを消してしまった」といったトラブルを防ぎやすくなります。
🚚 NASを大量に処分する場合
会社のサーバー入れ替えや事務所移転などでは、
NASが複数台まとめて不要になることがあります。
大量のNASを処分する場合は、1台だけ処分するときよりもデータ管理が重要です。
特に法人の場合は、処分した機器・HDDの台数、データ消去方法、
処理日などを記録しておくと管理しやすくなります。
専門業者へ依頼する場合は、
・データ消去方法
・HDDの処理方法
・回収方法
・処分方法
・データ消去証明書の有無
などを事前に確認しましょう。
バッファローなどではNASのデータ消去サービスや証明書発行にも対応しています。
複数台をまとめて処分する場合は、
データ消去と廃棄処分を一括して依頼できる業者を探すと手間を減らせる場合があります。
🌿 NASを安全に処分する手順
NASを処分するときは、次の流れがおすすめです。
① NASの中身を確認する
まず保存されているデータを確認します。
↓
② 必要なデータをバックアップする
新しいNASやHDD、SSD、クラウドなどへ必要なデータを移します。
↓
③ HDD・SSDの構成を確認する
複数台搭載モデルの場合は、HDDの台数やRAID構成を確認します。
↓
④ データを消去する
メーカーの機能やデータ消去ソフト、専門業者などを利用します。
↓
⑤ NASを初期化する
設定情報なども確認し、メーカーの手順に従って初期化します。
↓
⑥ 自治体・事業者の処分方法を確認する
家庭用なら自治体の分別、事業用なら適切な廃棄物処理方法を確認します。
↓
⑦ 処分・リサイクルする
自治体の回収、小型家電回収、認定事業者、専門業者など、条件に合った方法で処分します。
この順番で進めれば、データを残したままNASを処分してしまうリスクを減らせます。
✨ まとめ
NASの処分で最も重要なのは、
本体の捨て方だけでなく、内部のHDD・SSDに保存されたデータを安全に消去することです。
NASは家庭用として使われるだけでなく、会社のファイルサーバーとしても利用されています。
そのため、処分前には写真や動画だけでなく、
個人情報や仕事のデータが残っていないか確認しましょう。
必要なデータをバックアップしたら、
メーカーの機能やデータ消去ソフト、専門業者などを利用してデータを適切に消去します。
故障していて自分でデータを消去できない場合や、
会社で使用していた重要なNASの場合は、専門業者へ相談する方法もあります。
処分方法については自治体によって異なるため、
「NASだから不燃ごみ」と決めつけず、自治体の最新の分別ルールを確認することも大切です。
まだ使用できるNASなら、データを確実に消去したうえで売却や譲渡を検討することもできます。
NASを安全に処分するポイントは、
「バックアップ → データ消去 → 初期化 → 分別確認 → 適切に処分」
です。
大切なデータを守りながら、NASを安全・適切に処分しましょう。💾♻️
